<ST国試概要>

・ST国試は毎年2月に実施。

・出題科目数は12科目。基礎科目100問・専門科目100問の合計200問

・1問1点の配点、120点以上(6割)得点で合格。

・これがST国試の概要です。

 

余談ですが、医療系の国家試験は特殊な面があります。

・就職先に内定をもらってから受験する。

・合格発表は養成校を卒業してから就職の直前

 

つまり合格前提でこの試験は行われ、病院や施設も合格する見込みで内定を出します。

不合格になれば内定取り消しになる可能性が高いということです。 

 

<合格率>

ST国試は毎年2500人程が受験しています。次のグラフをご覧ください。

1回(2019年度)は68.9%でした。ここ数年は合格率は60~80%で推移しています。

 

グラフ全体を見れば合格率はゆるやかに上昇しているように見えます。

今後の試験の傾向としては難化すると筆者は考えます。

その大きな理由として

「セラピストの過剰供給の調整」が挙げられます。 

 

厚生労働省のPT(理学療法士)とOT(作業療法士)の需給試算によると

2040年頃に供給数が需要数の1.5倍になると試算されています。

 

供給過多が続けば、長期的にセラピストの供給数の調整が行われることが予想されます。

調整する一つの要素として試験の難化が考えられます。

 

奇数回が難しいジンクス?難しい問題って?

→試験の難化!暗記だけでは合格できなくなってくる?

 

 

STはまだまだ需要が高い状態ですが、今後STも過剰供給の時代になっていくと思われます。その時セラピストの数を調整しなおかつ質の担保を行う一貫として試験の難化は 免れないでしょう。